液晶テレビ、液晶ディスプレイといった液晶画面を表示するための装置が「液晶モジュール」です。
液晶モジュールの本体といえる装置が「液晶パネル」。この液晶パネルは、機器の内側から順に「偏光フィルタ」「アレイ基板」「液晶層」「カラーフィルタ」「偏光フィルタ」の5層で構成されます。
光も電磁波の1種ですから、進行方向の他、振動する方向を持っています。
まず、偏向フィルタは、振動する方向が異なる光を遮断する効果を持っています。
次に、アレイ基板は、横方向、及び、縦方向に碁盤の目のように導線が並べられており、1マスに1つの画素が付属されており、並べられた導線は1本1本OFF、ONを切り替えることが可能です。
画素に相当する横方向、及び、縦方向の導線、計2本の導線をONすることによって、液晶層の液晶の向きを変えて、その画素を点灯させる機能を持っています。
例えば、[X:123/Y:456]の画素を点灯させたい場合、123番目の縦方向の導線、456番目の横方向の導線に電流を流します。
そして液晶層は、液晶が詰まっており、アレイ基板に電流が流れると液晶は向きを変えて、光を通すようになります。
カラーフィルタは、特定の波長の光だけを通す効果を持っており、一昔前のカラーフィルタは、赤、緑、青紫の3色のフィルタがモザイク上に並べられており、3色の組み合わせで色を表現していましたが、最新のカラーフィルタは、赤、黄、青緑、青紫の4色のフィルタをモザイク上に並べ、黄色の彩度を強化しています。
最後に一番外側(視聴者側)の偏向フィルタは、一番内側の偏向フィルタとは直角に並べられており、最終的にカットしなければいけない光を遮断する効果を持っています。
その液晶パネルに機器を駆動させるための回路と基板を付けたものが液晶モジュールです。
その回路は、大きく別けてTABモジュール、COGモジュールの2種類に分かれます。
3色のカラーフィルタで構成される液晶モジュールは全体的に暗いため、背後にバックライトが設けられているのが普通です。その欠点を無くしたのが4色のカラーフィルタであり、黄色のフィルタによって明るくなっています。